2025/09/24注文住宅デザイナー 新築 牧
こんにちは、注文住宅デザイナー・リノベーションコーディネーターの牧です。
今回は、不動産売却のご依頼の中でも少し複雑な案件──
成年後見制度の利用と共有地の分筆を経て販売が完了した事例をご紹介します。
【成年後見制度とは】
成年後見制度は、判断能力が不十分な方を法律的に支援する仕組みで、家庭裁判所が選任した
「成年後見人」が財産管理や契約を代行します。
不動産の売却は大きな財産処分にあたるため、所有者に成年後見人がついている場合は、
家庭裁判所の許可を得てから契約する流れとなります。
【 共有地の売却の難しさ】
今回の物件は、数名の方が共有で所有している土地でした。
共有地をそのまま売却しようとすると、所有者全員の同意が必要で、売却条件の調整にも時間がかかります。
そこで、土地を分筆してそれぞれの持分を明確にした上で販売する方法を選択しました。
これにより「自分の区画を自分の判断で売却できる」形となり、スムーズに進められるようになります。
【解体・分筆・成年後見の三重プロセス】
01.古家の解体
02.共有地の分筆登記
03.成年後見制度を利用した所有者について、家庭裁判所へ売却許可の申立て
このように複数の手続きが絡み合うため、通常よりも期間を要しました。
【無事に成約へ】
整備を終えて販売活動を行った結果、良い条件での契約が成立。
ご家族や共有者の皆様からは、
「複雑な状況でも最後まで丁寧に進めてもらえて安心だった」
と喜びの声をいただきました。
【まとめ】
不動産の売却は「所有者が複数いる」「成年後見制度を利用している」といった事情によって、
通常より手間や時間がかかることがあります。
しかし、正しい手続きを踏むことで、安心して確実に売却を実現できます。
弊社では、解体・分筆・成年後見制度・共有地売却といった複雑なケースでも、
専門家と連携しながら最後までしっかりとサポートしています。
「難しい状況で売却できるのか不安」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。