Renovation43 Y様邸
築30年のご主人様の実家を譲りうけてお住まいになっているY様。
お子様が自分の部屋が欲しいと言い出したことをきっかけに、下の子のことも考えて、お部屋を整えたいとリノベーションのご相談に来られました。住んでいるからこそ具体的なご要望も多く、水廻りを一新して間取り変更、断熱、防音、家族分の服がしまえるウォークインクローゼット、デザインはシンプルでナチュラルなどをお伺いしました。ご要望にお応えするプランをご提案したところ、デザインだけでなく施工もしっかりした会社として弊社を選んでくださいました。
ダイニングテーブルでお勉強中のお子様達。ダイニングテーブルの方が集中して勉強できるとよく聞きます。
忙しい夕方の時間、お子様を見守りながら食事作りできるのはお母さんにとっても安心です。
以前は、ダイニングキッチンとリビングが仕切られていた間取りを、一つに繋がる広々空間に。壁を取り空間をひとつにする為に、しっかりと梁補強を行い安全性を高めました。床は自然な風合いの無垢材。サッシは断熱サッシに替え、窓から降りそそぐ光のぬくもりが持続する暖かいLDKになりました。
2階への階段を、リビングから上がれるように間取りを変えました。螺旋の階段がリビングから見えるようになりました。2階の子供部屋へ行くのにリビングを通る間取りは常に家族の気配を感じられます。
新設したウッドデッキはキッチンの窓からそのまま出入りできるので、まるでお部屋が一つできたような空間です。また、お子さんの遊び場としてもお母さんの目が届く外で遊ばせれるので安心です。ウッドデッキ、キッチン、水廻りと動線が一つに繋がっているので、家事が効率的に進みます。オリジナルの木製フェンスで外からの視線にも配慮しています。
背面収納にもシンプルでナチュラルなテイストを。木製の収納棚の、ワークトップは扱いやすいステンレスに。ステンレスの輝きに自然に馴染むタイルの色合いです。背面収納には白い壁のようなパントリーも造作しました。パントリー横にはデスクスペース(PCデスク)を造作。ちょっとした書き物に便利なスペースです。
対面式のアイランドキッチン横にも補強として効果のある壁を作り、またキッチンの油はねもカバー。壁で区切られていてもキッチンは回遊できるので動きが妨げられることもなく家事がとてもスムーズ。家族との食事づくりも、お手伝いも楽しめる皆が集まるキッチンになりました。
タイルは71mm角で光沢とマットな質感が散りばめられた素朴なタイルをチョイス。コンロ横はパキッとした潔い白のタイル200×150角(名古屋モザイク工業/アルハンブラ)を。ナラの枠材との相性もぴったりです。
玄関はいつも整えておきたいと誰もが思うところ。そんな悩みを解決してくれるのが、やはり玄関クローク。土間から下足で出入りできるので荷物の持ち運びもスムーズで、家族はクロークから靴を履いて外に出られるので、土間はいつもスッキリしています。玄関は家の顔と言いますが、常に整えるためには機能的であることは欠かせないです。
建具はハイドアH2000仕様。空間を生み出す工夫は色々ありますが、建具に高さを持たせることは天井を高く見せ、更に色を白にすることで、広がりを持たせます。
大容量のクロークの棚板は靴の大きさやしまうものに合わせて高さを自在に動かせるので便利です。
ハンガーパイプもあるので、お出かけも楽に。ジャンパーをさっと着て遊びに出かける元気なお子さんの姿が目に浮かびます。
北側にあった玄関を東側に変えました。そうすることにより、玄関に入った時に、まず目に入るまっすぐ伸びた廊下。奥から光を感じる眺めも素敵です。
土間は奥様の提案。日本家屋の素朴さとナチュラルなテイストがとてもマッチしています。温かみがある無垢材と無機質なモルタルの素朴な風合い。
玄関からキッチンにそのままつながるドア。
お買い物をして帰ってきたら、そのままキッチンへ。
日々のことだからこそ、このちょっとした心遣いが違います。
玄関からキッチンは見えないけれども、この扉があるのは、まるでどこでもドアみたいで便利です。
洗面所は以前に比べて広くなり、洗面脱衣所と洗濯スペースとして。そして水回りの位置はキッチンからの家事動線を考え使いやすいように移動しました。
シンプルでオープンな収納棚は、どこに何があるのか、見やすく使いやすく。家族みんなが片付けられる形に。物がしまいやすい棚の高さも考慮しました。
洗面台横の洗濯機は壁で仕切ることにより視覚的にも空間を分けます。またちょっとした洗濯物なら壁に突っ張り棒をして干すことができる有効スペース。
洗濯機上に棚を作り、ガス乾燥機置場を。使い勝手のよいランドリースペース。
玄関の位置を変えて、玄関横にスロープを作りました。駐車場から玄関への出入りもスムーズになりました。軒を造ったので、自転車も雨に濡れずしまうことができます。木製のフェンスも和モダンの雰囲気を保ちながら、さりげなくプライバシーを守ります。毎日の生活だからこそ、より生活しやすい形にリノベーションすることは楽しいことです。
玄関サッシは、シルバー色の扉にレバーハンドルとシンプルなデザインをチョイス。
『少し素気ないくらいがちょうどいい』とおっしゃっていた奥様の言葉にセンスを感じました。
外壁は『STO/塗り壁工法』を採用。優しい色合いが存在感のある瓦屋根に馴染みます。STOは雨と一緒に汚れが落ちる超撥水効果でメンテナンス費用にも考慮しています。
塗装の経年変化を味わえる外壁塗り壁材です。
玄関側は白木のフェンスを設置。さりげなく視界を遮りプライバシーを保ちます。また外壁の色合いにも溶け込んでいます。
《before》
《after》※施工対象は、塗りつぶされた部屋です