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Renovation02 K様邸

家族それぞれが持つ“思い”を大切にした家

　ご主人がまだ20代の頃、お父さんとお金を出し合って建てた、ご自慢の家がOさん宅です。娘さんたちの成長に伴って、変えたい部分が出てきたので、「長年の夢だった」というリノベーションを行うことにしました。

でも、家を建てた当初からある部分をあちこちに残したいご主人と、「全部おしゃれに変えたい！」という女性陣の意見は、真っ向から対立してしまったとか…。ご主人は、頭を悩ませました。
　「自分で作った案をもとに、最初は、他社にもプランニングをお願いしたんです。でも、対応が遅くて…。増築ばかりを提案されたことも、気になりました」とご主人。社内に設計士がいる住工房は、対応の素早さには自信があります。また、ご家族みなさんの意見を尊重して、できるだけ今あるものを利用しながら、動きやすい動線やモダンなデザインを実現させようと考えました。

「何かをお願いすると、安請け合いするんじゃなくて、野々山さんが待ったをかけるんです。例えば、キッチンの柱を抜いてほしいと頼んだ時は、『屋根裏の構造を確認してからです』と。信頼しておまかせできましたね」とご主人。

それまで、「食卓から孤立していて寂しかった」と奥さまが話す厨房を移動させ、憧れの対面キッチンにチェンジ。背面には、サイズぴったりのオーダー家具を造り、調理器具や食器類もスッキリと収めました。トイレや浴室、洗面所の位置も大胆に間取り変更したことで、「家事動線が一直線になって、動きやすくなりました！」と奥さま。

リビングには、基礎が斜めになっていたことを利用して、スペースを活かしたベンチ収納を造りました。すっかり洋風にイメージチェンジしたのですが、ご主人こだわりの化粧柱や、放射状に広がった飾り天井は、あえて残すことにしました。するとかえってナチュラルなアクセントになり、今では娘さんたちも、気に入ってくれています。新しくする部分と、残しておきたい部分。ご家族それぞれが持つ“思い”を、私たちは大切にしていきたいのです。